台湾農業のもう一つの可能性——向天歌モデルの実践と考察

第223次例会 2026.08.11(火) 例会

台湾農業のもう一つの可能性——向天歌モデルの実践と考察

蔡英地 向天歌創新農業股份有限公司 最高経営責任者

今回の例会は、向天歌創新農業股份有限公司(Formosa Goose)CEOの蔡英地をお招きし、多国籍企業の財務幹部から農業へ転身し、雲林で新しい農業モデルを構築した実戦経験を伺います。

40歳のとき、蔡英地はスーツを脱いで長靴を履き、故郷の雲林に戻って養鵝業に飛び込みました。極端気象・人手不足・高齢化という課題に直面し、チームを率いてスマート密閉禽舎・再生可能エネルギー設備・データ管理を導入。生産からエネルギー、ブランド販売までの一貫した生態系を築き上げ、経済効率と持続可能な発展を両立する新たな道を切り開きました。

養鵝場から「鵝舖子(Goose Shop)」ブランドへ、伝統的な畜産から蓄電共生へ。向天歌の物語は農業イノベーションにとどまらず、地方産業の高度化と若者の帰農をめぐる実験でもあります。

農村を離れる若者が増え続ける中、蔡英地は土地に戻り農業の可能性を問い直す選択をしました。彼の実践は、台湾農業の未来がどのようなものになりうるかを示す一つの窓でもあります。

この例会で探るテーマ

  • 極端気象と労働力の高齢化のもとで台湾農業が直面する課題
  • 「蓄電共生」が農業の持続的経営を支える新しいモデルとなるまで
  • 養鵝場から農場生態系とブランド価値を築く方法